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あそびをせんとや ~あそびっこ~

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本を読んだり、舞台を観たり、後は何をしようかな?実は虫好き。変なもの好き。

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人と獣の壁を越えて

「獣の奏者」 Ⅰ闘蛇編・Ⅱ王獣編 上橋菜穂子:作 (講談社)

  闘蛇衆頭領の息子を父に、さすらい人である霧の民を母に持つ少女エリン。エリンの母ソヨンは一族の掟を破り闘蛇衆と結婚し、今は闘蛇衆の村で獣ノ医術師として戦闘用の獣である闘蛇の世話をまかされていた。ある日、闘蛇の中でも最強の<牙>たちが一度に何頭も死んでしまう。その責任をソヨンただ一人が負わされ、エリンの目の前で残酷な形で処刑されてしまった。闘蛇の背に乗り遠く運ばれたエリンは、蜂飼いのジョウンに助けられ神々の山脈の麓に暮らすうちに天を駆ける王獣に出会いその姿に魅了される。ジョウンの計らいで王獣保護場で勉強することになり、そこで傷ついた王獣の子リランとめぐり合う。王獣は「決して人に馴らしてはいけない、馴らすことのできない獣」とされていたのだが‥。エリンたちの住む国はリョザ神王国。神の血をひく真王と真王のため穢れを引き受けた大公の関係は、時を経てきしみ始めていた。エリンは王国の命運をかけた戦いにやがて巻き込まれていく。

 昨年11月に出たばかりの上橋作品。よかった~!しっかりと構築された世界観。善悪併せ持った、しかしそれぞれに懸命に生きている人達。過酷な運命を背負いながらも自分を信じ王獣と心を通わせようとするエリン。一気に読んでしまいました。
by wkikyoko | 2007-01-12 17:23 | 読書(児童書・YA)