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あそびをせんとや ~あそびっこ~

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本を読んだり、舞台を観たり、後は何をしようかな?実は虫好き。変なもの好き。

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仲代達矢の肝っ玉

f0101679_0515076.jpgいいづか市民劇場第312回例会
  1月24日・25日 「肝っ玉おっ母と子供たち」
   無名塾 於:コスモスコモン中ホール


 舞台の幕が上がると力強い歌声とともに1台の幌馬車が登場。馬はとっくに死んでしまい、二人の息子が曳く荷車には、恰幅のいい女がきりりと前を向き堂々と立っている。その女こそ肝っ玉おっ母と呼ばれるアンナ・フィアリング。演じるのは85歳の仲代達矢さんだ。

 17世紀に繰り広げられた30年戦争でのさなか、軍隊に付いて各地を回り兵隊相手に商売を続ける肝っ玉おっ母には、父親の違う3人のこども達がいた。戦争で稼ぎながらも自分の子ども達は戦争から遠ざけたままにしておきたいおっ母だったが、2人の息子はそれぞれに軍隊に入り、正直すぎる次男はその正直さゆえ戦死し、勇敢だけど粗暴な所のある長男は終戦後に百姓を殺し略奪をした罪で処刑される。一人残った末娘もまた戦争の犠牲となる。

 プロテスタントとカトリックとどちらも各々の正義と神への信仰を主張しての宗教戦争だったが、結局苦しめられるのは下々の者達。戦争の理不尽さに立ち向かい生きる女を演じきった仲代さんに拍手を送ります。
by wkikyoko | 2018-01-25 23:59 | その他鑑賞(舞台等)