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きむらゆういち講演会まとめ

 遅くなりましたが、平成28年9月18日子どもの読書推進ボランティア学習会筑豊地区での、きむらゆういちさんの講演会まとめです。

072.gif 『あらしのよるに』のひみつ 講師:きむらゆういち氏 072.gif

 絵本・童話・小説・エッセイ・コミック・造形・脚本・作詞・教育・テレビ・雑誌・講演会…と、多岐に亘るお仕事で大活躍の木村さんをお迎えしての講演会です。まずは、紙袋で作ったお面を被って、はじめましてのご挨拶。これで「しゃべる人スイッチ」が入るのだそうです。

木村さんご自身のこと 10歳のときお父さまを亡くし、お母さまが働いて家を支えておられました。引っ込み思案で、教室では先生にさされないように過ごしていた小学生時代。中学生になり、美術部の初代部長になったことがきっかけで人前に立てるようになったとのこと。絵画教室に通っていて、好きなものや人にほめられるものを見つけられたことが自信に繋がったそうです。

 学生の頃『ちからたろう』を見て田島征三さんのような絵本を描く人になりたい、芥川龍之介や太宰治を読んで自分も短編を書きたいと思ったこともあったとか。卒業後は、堅い職業に就くことも考えられたそうですが、好きなことをすることと安定した暮らしを守ることとの両立を考えて、自作の絵のレンタルや子ども工作教室を始められました。

 長年子ども教室をやってきて、「子どもだって人間。子どもだから人間が半分ということはない。子ども騙しは通用しない」と実感されたそうで、「今の自分が面白いと思うものを書かなくてはいけない。ただ、子どもにわかるように書くのは難しい」という言葉が印象的でした。

『あらしのよるに』のひみつ さて、「あらしのよるに」はヤギとオオカミの会話だけで成り立っていますが、ヤギもオオカミも真実を知らないままに話が進んでいます。天敵同士がそれと知らずに友達になってしまう。そのことを知っているのは読者だけ。そんな話を書きたかったそうです。アイディア袋にアイディアを少しずつためていき、ファミレスで原稿を書かれたとのこと。

 ヤギのメイの性別をよく聞かれますが、それは読者にお任せです。木村さん曰く「文字という記号を作者が組み立てて本を作る。それを読者が再構築して欲しい。映画や舞台がレストランで作られた料理とするなら、本は食材でしかない。本を読むということは、それを読者自身が自分の感性で調理すること。その作業こそがすばらしい。読者は充分にクリエイティブである」。

 最初は1巻で終わるはずでしたが、続きを書くように編集者に勧められ、様々な賞も受け、プレッシャーを感じながら続編に臨まれたそうです。また、読者からの手紙が殺到し、「あらしのよるに」のあくる日がどうなったのかという続きを書いた手紙が多く、子ども達の発想の豊かさ面白さに刺激も受けられたということでした。

作者による読み聞かせ 講演の中で『オオカミのひみつ』『オオカミのはつこい』『そのままのきみがすき』を読んでいただきました。贅沢!

前夜のワークショップ 筑豊地区の会員に向けてのワークショップも行いました。飛び出す絵本やストロー紙トンボなどなど。木村さんの引き出しの多さを実感した楽しい時間でした。
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by wkikyoko | 2016-12-22 10:07 | 図書V(交流・学習etc) | Trackback | Comments(0)