あそびをせんとや ~あそびっこ~

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辻内先生をお迎えして

 さかえ屋本店カフェで行われた朗読会辻内智貴の世界は、お陰さまで定員を上回る方においで頂きました。予約いっぱいであきらめた方もいらっしゃって、申し訳ない気もしています。今回の朗読会も、カフェの2階にあるギャラリー企画にちなんだものでした。筑豊GOTTON展~オダイリサマタチノヒナマツリ~」(2月9日~3月10日)は7人の男性作家の方々の絵画・イラスト・ガラス・陶器・銀などの展示会なので、小説家の辻内先生はさしずめ8人目のお内裏様ということになりますね。

 満席のお客さまばかりか作者ご本人を前に朗読するのですから、始まるまで何だか妙なテンションでした。充分練習はしたつもりなのですが、読みやすいようにちゃんとセッティングしてもらったというのに、いざ席に着くとマイクががっと迫ってくる感じ。他のメンバーもそれぞれいつも以上の緊張感でした。

 辻内作品の中からここぞという場面を10分前後に切り取って読むことにしました。どの作品のどの場面を読むかを決めるのに一番時間を費やしたかもしれません。そこだけ聞いても状況が分かりやすくまとまっていて、小説の中での肝の場所。ただしネタバレはしたくないので、あまり終盤近くは読まないようにしています。そうして出来上がったプログラムは…

  (1) 「ラストシネマ」   光文社文庫『ラストシネマ』P50~58
  (2) 「多輝子ちゃん」   光文社文庫『青空のルーレット』P153~159
  (3) 「多輝子ちゃん」   光文社文庫『青空のルーレット』P189~192
  (4) 「セイジ」      光文社文庫『セイジ』P81~89
  (5) 「信さん」      小学館文庫『信さん』P23~33

 (1)と(5)を読んだは劇団爆裂感乱写の団長のG君。今でも君付けしちゃうのは、高校生の頃を知ってるからね。(2)は、私の朗読仲間・劇場仲間のFさん。(4)が私。そして(3)は、GOTTONの仕掛人というか、アートや街のオモシロイベントなどの仕掛人(プロデューサー?)である伴倉庫のKさんです。Kさんは、辻内先生ともごじっこんなので、無理を言って出ていただきました。

 あのね、自分で言うのもなんですが、とってもいい朗読会でした。皆さんとっても熱心に聞いてくださって、辻内作品の優しさやせつなさや美しさを感じていただいたように思います。

 辻内先生も、「自分が書いたものを、目の前で聞くってどんな感じだろうって思ってたけど、いや面白かった。書いていたころの事を思い出した。いい話書いてるじゃん俺、と思った。」とおっしゃってました。朗読の後でミニミニトークセッションもしたのですが、作者ご自身に話を聞けるというのは本当に興味深いです。プロットをきちんと決めて書くんではなくって、一筆書きで絵を描くように小説を書いている、とか。主人公その人を細かく説明的に書きこむのではなく、周りを丁寧に描くことで主人公を浮き上がらせるという書き方が好きなのかもしれない、とか。色の使い方が印象的ですよねという質問には、物語をビジュアルとして考えているからだろう、とか。

 辻内先生は小説家だけでなくシンガーソングライターでもあり、朗読会の前後にはその音楽もずっと流していました。ZEROです。そして、カフェでの一番のお楽しみのスペシャルデザートも美味しくって、とっても贅沢な大人の時間を過ごしたのでした。

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Commented by yamanba-hita at 2013-02-18 20:29
あぁ~~~眼に浮かぶような描写!
お聞きしたかったなぁ~ 
ぎりぎりまで時間の調整がつかなかったので断念しましたが、でも次回が
超楽しみです。
CDは作られたのでしょうか。
尚、ご出演前の貴重なお時間に、お騒がせいたしました。
お許しください。
Commented by wkikyoko at 2013-02-18 20:57
YOKOさま
いつも気にかけてくださってありがとうございます。
本当に、来ていただければよかったのにですね。
つぎはどんな企画でやれるか、いろいろ考えちゃいますね。
by wkikyoko | 2013-02-17 23:59 | お話会・朗読会 | Trackback | Comments(2)